ヤナーチェク「シンフォニエッタ」「タラス・ブーリバ」
- 2006/02/04(土) 10:38:12
オーディオの楽しみのひとつに「音空間を楽しむ」というのがある。スピーカーから音が出ているのではなくて、その上下左右やずっと奥の方から音が出ているように聞こえるもの。これは機器だけでなく録音にもよるのだけど、電子楽器にエコーなどを付加して作った音空間もあれば、オーケストラの雰囲気をそのまま伝えるようなものもある。眼前にオーケストラがズラッと展開するのは本当に気持ちがいいんですよ。
これを味わうためには、同じオーケストラといっても大編成の曲の方が良い。たとえばマーラーとか。交響曲5番冒頭のトランペット(この楽器はオーケストラの配置では客席から見て大抵は正面最後方に居る)のソロがずーっと奥の方から響いてきた後、オーケストラ全体が鳴る瞬間、空間の大きさを認識出来るはず。
ここで紹介するマッケラス指揮/ウィーンフィルの「シンフォニエッタ」「タラス・ブーリバ」のCDもそう。まずは「シンフォニエッタ」冒頭のホルンのテーマから大空間を感じて欲しい。美しいテーマが印象的な3楽章ではわりと管楽器群が個別に鳴らされる場面が多く、反響によってホールの大きさまでが感じ取れる。これは演奏が良くて録音技術も素晴らしい珍しい(?)ものだと思う。
そしてカップリングの「タラス・ブーリバ」。こちらもヤナーチェクの代表作ですね。聴きやすいのはもしかしたら「タラス・ブーリバ」の方かも。オーボエやヴァイオリンのソロが美しいメロディを奏でた後、鐘やパイプオルガンの入ったトゥッティになり、これがまたオーディオ的には録音や再生が難しいところ。
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