イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ

  • 2006/01/25(水) 23:24:14

パガニーニやサラサーテと並び超絶技巧曲で知られる、イザイ作曲の無伴奏ヴァイオリンソナタ集。単に超絶技巧というだけではなくて、深みのある音楽。ボクはこの曲を先日紹介したクレーメルが演奏しているもの(VOXBOX)と、ツィンマーマンが演奏しているCDを持っている。どちらもそれぞれに名盤だと思うのだけど、音色の好みから言っても、ツィンマーマンを推したい。クレーメルのはおそらく非常に手に入りにくいと思われるし。

で、このソナタ集の中で最も印象的だと思うのが、第2番の1楽章。Obsession(執念)と副題のついたこの楽章は、グレゴリオ聖歌の「怒りの日」のテーマが引用されている。そのテーマが変奏されていくとともに、ある大きなメッセージが伝わってくるような感じがするんですよ。変奏を繰り返すことがそのまま「執念」というわけではないのだろうけど、何度も何度も同じテーマを繰り返されるという中に何かを感じずにはいられない、そんな一曲。

この「怒りの日」のテーマを引用した曲は結構あって、代表的なのがベルリオーズ作曲「幻想交響曲」。チューバで奏される怒りの日のテーマは、まるで地底から響いてくるような錯覚さえ引き起こす。これ、オーケストラ曲の中でチューバがソロを吹く、数少ない曲でもあるようです。

他にも、ラフマニノフという作曲家もこの「怒りの日」のテーマにはかなりこだわりがあったようで、代表作の一つ「シンフォニックダンス」では3楽章で何度も形を変えて引用されているし、合唱曲「晩祷」でも「シンフォニックダンス」とそっくりな部分が出てきて、類似性を感じさせる。

※ラフマニノフ「シンフォニックダンス」はマゼール指揮/ベルリンフィルをオススメしたかったのだけど、リンクが見つからなかった。ここではアルゲリッチとエコノムの2台のピアノの演奏による(珍しい?)1枚を紹介します。オーケストラ版しか聴いたことのない人にはぜひ聴いていただきたい。


      



   


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この記事に対するコメント

コメントありがとうございます。
生で、しかも無料で聴ける機会があったなんてうらやましいですね。また聴きたくなってツィンマーマンのを聴いてしまいました。

失礼致します

はじめまして。チェロのビギナーの者です。バッハの無伴奏も好きですが、このイザイの無伴奏は特別な作品です。何度聴いても飽きがきませんね。先日、区主催の無料コンサートであるヴァイオリニストのイザイを聴いてきました。記事などアップしてますのでよろしければご覧になってみてください。失礼致します。

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